2017〜2018年 両総用水第二揚水機場を訪問
この時期、北総各地域の用水路は大量の水で溢れ返り流れ込む。利根川から導水し、山を越えて東総の台地に注ぎ込まれる。
両総用水第二揚水機場 千葉県横芝町
最寄り駅:総武本線横芝駅
アクセス
バスの場合:千葉交通バス 大総・栗山循環または水戸線原町坂下バス停
徒歩1時間
川に架かる橋から旧揚水機場跡地を映す。
写真の中央付近に見えるトンネル痕から山の上へ汲み上げられ、そこから成東・東金方面へ送水されていた。
同じ場所より
川の先は死に水の溜まり場となっており、農業揚水の小さなポンプ小屋と作業用の橋があるだけだった。
旧揚水機場跡地はフェンスに囲まれていて、立ち入ることはできない。
県道に架かる橋から栗山川方面へ
現在両総用水はパイプライン化されていて、地上に出ることは少ない。
成東サイフォン跡地
国土地理院航空写真昭和49年版 国鉄成東駅上空
写真左上にある成東中学校上に成東サイフォン上の用水路をみることが出来る。なおこの川は両総用水パイプライン化に伴い消滅した。
丁度10年前に訪問した際はまだ川の名残があったが、時と共に風化してしまったようだ。
銘板があったのだろう。これも取り外されていた。
下には石碑がある。
現役当時の成東サイフォン。2000年代初頭あたりまで総武本線を通勤等に利用していた方は記憶にあるのではないだろうか。総武本線の下を通していた。
両総用水第二揚水機場(2017年)
現役当時使用されていた巨大なポンプが展示されていた。
このポンプの正式名称を立軸斜流ポンプと言うらしい。
現役当時の第一、第二揚水機場の写真があった。
この日、機場内部を見学させていただき、現在の汲み上げポンプや関係者の方から貴重な話を聞かせていただいた。
最近、アフリカなどの諸外国から治水技術の研修のため関係者が来訪する程になっているらしい。確かに成田空港に近い立地は好条件であろう。
両総用水の第二機場は事前予約をすれば内部を見学することもできる。予約なしでも駐車場に展示されている各種機器などを見学することは可能であるが、くれぐれも転落し水死することのないように。